老後について本気出して考えてみた~就労不能保険編~

老後の資産は1人あたり2000万円必要と言われており、資産形成への関心が高まっています。しかし、実際にどのように考えて老後資産を形成していけば良いのかわからないのが現状であると思います。また、老後資産を形成する上で、固定費の見直しは必須となります。そこで、今回は固定費の就労不能保険をどう考えるのかを私の考えを紹介させて頂きます。

 

就労不能保険は必要ですか?

社会人になると障害等で自分が働けなくなった時に生活できなくなるのではないか?と不安に思うこともあると思います。そういった時に、就労不能保険に加入した方が良いのか悩む人もいるかと思います。

 

そんな方に、質問ですが「障害年金はご存知ですか?」。

 

障害年金とは、病気やケガによって生活や仕事などが制限される場合に現役世代でも受給できる年金です。障害基礎年金(2級、1級)と障害厚生年金(3級、2級、1級)の2つに分けられます。ここでも遺族年金と同様で、自営業・フリーランスは障害基礎年金のみ会社員・公務員は障害基礎年金と障害厚生年金を受け取ることができます。

障害認定基準については詳細な説明のあるサイトをご参照ください。

簡単に言うと、

1級:他人の援助なしに自分の身の回りのことをほとんどできない

2級:他人の援助は必須ではないが、日常生活を送ることが困難な状況で就労できない

3級:日常生活は遅れるが、フルタイムで就労が困難

ということが挙げられます。詳細は他の専門家に譲ります。

 

次に、需給の条件ですが、「初診日(病気やケガで初めて病院を受診した日)」を証明できる、初診日に国民年金や厚生年金に加入しており2/3以上の期間に収めている、「障害認定日(初診日から1年半経過もしくは治った日)」に障害状態であることが挙げられます。

 

最後は、受給額です。

障害基礎年金には3級はないです。

2級:780900円+子の加算(子1人:224700円、子2人449400円)

3級:976125円+子の加算(子1人:224700円、子2人449400円)

障害厚生年金

3級:報酬比例(平均年収×加入年数(25年に満たなくても25とみなしてくれる)×0.005481)

2級:報酬比例+配偶者の加算(65歳未満の配偶者がいる場合224700円)

1級:報酬比例+配偶者の加算(65歳未満の配偶者がいる場合224700円)

 

例えば、一般的な妻一人、子二人で年収500万ぐらいの会社員の家庭を想定してみます。

3級の場合は約5万7千円/月、2級の場合は約18万/月、1級の場合は約21万/月ぐらい受給できる計算になります。もちろん私は専門家ではないので、この計算はあくまで目安ぐらいに思ってください。

 

この額が自分の生活費と比べてどうかということがポイントになるとは思います。しかし、受給原因として精神疾患が6割を占めるというデータもあり、それに対して民間の保険は対象ではないみたいですので、あまり民間の保険への加入の意義は低いのかもしれません。ですから、受給額に対して不足を補うための貯蓄をしておくことが大事になります。しかし、共働きの場合は生活が破綻することはあまりないのかもしれません。

 

したがって、私なら共働きで配偶者が働いている場合は貯蓄しておくことを優先し、民間保険は加入しないと思います。

 

私はお金や保険の専門家ではないので、あくまで自身の考えを述べさせて頂きました。自分の人生に責任を持てるのは自分だけですから、最終的にどうするのかはご自身でよく考えて結論を出していただければ良いと思います。

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