iTunesメディアサービスによる通信量が過剰に増えた問題と解決までの道のり
私は昨年の発売日に購入したiPhone11pro(iOS13.7)と3月に購入したApple watch series5(watch OS 6.2.8)のGPSモデルを使用し、Apple musicを契約しています。6月までの通信量は3GB程度でしたが、7月末頃より急激に通信量が過剰となり、8月にはとうとう7GBを超えてしまいました。私の使用している設定と対策の結果を紹介していきたいと思います。
1.設定
iPhone11pro
・動画や音楽のストリーミングサービス、クラウドストレージ、app store、ミュージックアプリのモバイル通信はオフに設定していた。
・テザリングは使用していない。
・Appのバックグラウンド更新はWi-Fiに設定していた。
・ミュージックはモバイル通信をオフにしているので、Wi-F-環境下でのダウンロード済みのものだけを聞いていた。
Apple watch series5
・iPhone上でダウンロードされているミュージックをプレイリストに追加して聴いていたので、ダウンロード済みの音楽である。また、iPhone側のミュージックのモバイル通信はオフにしているので、ダウンロードされていない音楽はWi-Fi接続時でないと聞けない。
このような状況下で7月末ぐらいから急に通信料が過剰に増えてきた。
2.通信料の過剰な状態を可視化
通信料の多いアプリを見つけるために9月から設定を変更した。
「設定」→「モバイル通信」→「統計情報のリセット」で全てリセットした。これにより、アプリごとの通信料を可視化することに成功した。その結果、各アプリの通信量はさほどないことがわかった。「システムサービス」の「iTunesメディアサービス」が過剰な通信をしており、0.3GB/日であることがわかった。
3.対策と結果
「Wi-Fiアシスト」は接続が悪い時にモバイル通信を使うためにオフに設定しが、通信料に変化はなかった。
Appleサポートに問い合わせを行った結果、「iTunesメディアサービス」はApp storeやiTunesに関連する通信で使われるということだった。前述した設定で過剰な通信が発生することは異常とのことであった。
対策として、①iPhoneのバックアップをとる。②リカバリモードでアップデートを行う。③②で改善がなければ復元を行うとのことであった。iPhoneのシステムデータに起因する問題を疑っているようであった。私は、watch OSのアップデートが7月末であったが、そのタイミングと重なるので、そういう報告はないのか確認したが、考えにくいと言われた。
そして、リカバリーモードでアップデートを実施したが、通信量に対して全く効果はなかった。
私は復元の前に「iCloudバックアップオフ」にしてみたが、これも全く効果がなかった。そもそもiCloudへのバックアップはWi-Fiに接続時に行われるからだ。
次に、iOS14がちょうど出たのでアップデートしたが通信量は変化なしであった。結局、この日まで最低でも0.3GB/日の通信料が続いていた。私は、3回目のAppleサポートに問い合わせを行ったが、今までの経緯を伝えた。また、復元をしても過去に似たようなケースで改善しなかた報告がAppleコミュニティにあることを伝えた。その後、iCloud driveオフにして、変化がなければ復元を勧められた。
私は納得できずに翌日にapple watch使用しないで1日過ごしてみた。その結果、1日の通信量は0.01GB/日で真犯人を見つけた。翌日に、Apple watchを機内モードにして過ごしたが、同じく1日の通信量は0.01GB/日であった。
watch OS 6.2.8は7月15日に配信されたが、確かにそれ以降に通信料が過剰に増えた感覚と一致していた。iPhoneに起因する問題ではなく、Apple watchであった。私はApple watchのペアリングを解除し、出荷時の状態に戻した。これで解決すればシステムデータの問題、改善しなければハードの問題と切り分けができる。